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目次
- 若手が辞めない組織のいちばんのカギは「関係の質」
- 若手が辞める本当の原因は「仕事」より「人」
- 若手が辞めない“育成の仕組み”をどう作るか
- 【まとめ】関係の質を高めれば、若手は辞めずに育つ
- もっと“働きやすい職場づくり”を進めたい企業の皆さまへ
- 【動画あり】茂木久美子の講演ってどんな感じ?
こんにちは。元山形新幹線のカリスマ販売員、茂木久美子です!
「新入社員がすぐ辞めてしまう…」
「若手育成の方法が分からない…」
「制度は充実しているのに、なぜか定着しない…」
そんなお悩みありませんか?
私もこれまで多くの企業研修・現場支援に携わってきましたが、離職理由の多くは“仕事そのもの”ではなく、“人間関係の不安”にあると実感しています。
- 相談しづらい
- ミスしたら怒られる
- 挑戦すると否定される
- アイデアを出しても受け止めてもらえない
こうした職場では、どれだけ立派な研修制度があっても若手は定着しません。
反対に、私が新人時代に思い切り挑戦できたのは、どんな失敗も、突拍子もないアイデアも受け止めてくれる上司がいたからです。
今日は、この実体験と最新データをもとに、どんな企業でも今日から実践できる
若手が辞めない「育成の仕組みづくり」をお伝えします。
若手が辞めない組織のいちばんのカギは「関係の質」

若手人材の離職を防ぎ、育成を成功させるポイントは、研修より前に関係の質を高めることです。
関係の質とは、職場に存在する“人と人のつながりの質”。
具体的には、
- 上司と部下の信頼関係
- ちょっとした相談ができる環境
- アイデアをまず受け止める姿勢
- 失敗を責めず、次につながる関わり
こうした関係性が“心理的安全性”を生み、若手は安心して挑戦し、学び、成長します。制度もマニュアルも、関係の質がないと機能しません。
逆に関係の質さえ整えば、若手は勝手に成長していきます!
若手が辞める本当の原因は「仕事」より「人」
若手離職を示すデータが語っていること
厚生労働省の調査では、大学卒の新規就職者の33.8%が3年以内に離職しています。
(参考)厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します」
さらに、企業向け人材育成サービスを提供する株式会社LDcubeの調査によると、若手の離職理由の42%が「上司や先輩との関係性」です。
(参考)【調査レポート速報!】「新人・若手の定着~育成戦略」に関する調査結果を公開!
この数字が示すのは、若手が求めているのは、給料や福利厚生より
「安心して働ける関係性」=心理的安全性
だということです。

若手が辞めない“育成の仕組み”をどう作るか
(1)アイデアを“否定しない”文化をつくる
私は新人のころ、突拍子もない販売アイデアを何度も出しました。
正直、半分以上は失敗でした。
でも、上司はいつもこう言ってくれました。
「面白いじゃない!まずやってみよう」
この一言で、私は挑戦できる人間になりました。

すぐに導入できるポイントは以下です。
- 若手の提案をまず受け止める
- できない理由ではなく“できる形”を一緒に探す
- 結果だけでなく、挑戦したプロセスも評価する
若手が「話していいんだ」「挑戦していいんだ」と感じた瞬間、成長速度は一気に加速します。
(2)失敗を責めず、“次どうするか”を一緒につくる
失敗を許さない環境では、挑戦は生まれません。
私も新人時代、数えきれないほどミスをしました。
商品を落とす、お釣りを間違える、お客様に叱られる…。
それでも上司は一度も突き放しませんでした。
「失敗は宝だよ。じゃあ次どうしようか?」
この関わりがあったからこそ、私は自分で考えて動く人材に育ちました。
企業で実践するなら、
- 失敗の責任追及より、次の行動を一緒につくる
- 小さな成功も大きく称賛する
- 挑戦した事実をしっかり評価する
こうした関わりで、若手の主体性は確実に育ちます。
(3)仕事の「目的」と「やりがい」を言葉で伝える
若手の多くは、「ただ作業をこなす」状態ではモチベーションが続きません。
- なぜこの業務が必要なのか
- 誰の役に立っているのか
- どんなスキルが身につくのか
これを言語化して伝えることで、若手は“自分の存在意義”を理解します。
よくある「背中で語る」では、若手人材には伝わりません。
【まとめ】関係の質を高めれば、若手は辞めずに育つ
若手育成を成功させるための本質は、人事制度でも研修メニューでもありません。
人と人の関わり方=関係の質です。
関係の質が心理的安全性をつくり、
心理的安全性が挑戦を生み、
挑戦が成長につながり、
成長が「辞めない理由」になります。

もっと“働きやすい職場づくり”を進めたい企業の皆さまへ

若手が安心して働き、挑戦できる職場は、特別な仕組みが必要なわけではありません。
関わり方が少し変わるだけで、職場の空気はびっくりするほど前向きになります。
これまで多くの企業へ伺う中で、
「若手が自分から動き出した」
「チームの雰囲気が明るくなった」
「管理職同士のコミュニケーションが変わった」
そんな声をたくさんいただいてきました。
もし、
- 若手の育成をもっと良くしたい
- 関係の質を高めたい
- 管理職の関わり方を見直したい
そんなお気持ちが少しでもあれば、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

【動画あり】茂木久美子の講演ってどんな感じ?
大手通信事業会社のコンシューマ向け事業を担う企業様の社内研修の一環で、「おもてなしの心を大切に ~自分にしかできないおもてなし~」というテーマでお話させていただいただいた講演動画です。
ぜひ講演依頼をご検討の場合は、参考にしてくださいね。

